2001年にリビングデザインセンターOZONEで開催された「PDの思想展」の図録を書籍化し
Vol.1〜3 まで出版された。Vol.1は全国図書館協会選定図書。
プロダクトデザインの思想 Vol.1 Vol.2 Vol.3 執筆者一覧
●PHランプ ◎ルイスポールセンジャパン 落合勉 本澤和雄
●テープカッター ◎柳宗理 萩原修 影山和則 三原昌平
●可動供給装置 ◎梅田正徳 清水忠男
●ダネーゼ ◎ブルーノ・ダネーゼ 松風正幸 上林荘一郎 澤山巖
●照明器具TAKO ◎喜多俊之 落合勉 新妻勝之
●クリンクル陶磁器 ◎小松誠 栄木正敏 森正洋 影山和則
●GOMシリーズ ◎黒川雅之 黒木靖夫 松永真 宮山廣
●折畳み椅子ブリッツ ◎川上元美 蛯名紀之 林秀行 清水忠男
●アーキストリアルのカメラ用品 ◎羽田久嗣 藤塚光政 河野和典
●WAGAMI ◎森島紘史 佐藤眞富 田代耕司 小山欽也
●メンフィス ◎E・ソットサス 梅田正徳 佐藤和子
●時計SESSA ◎加藤孝志 三原昌平 逢坂卓郎
●パソコンApple Macintosh128k ◎スティーブ・ジョブズ 川崎和男 藤木脩 三原昌平
●インゴ・マウラー ◎面出薫 落合勉 本澤和雄
●ハンナンチェア ◎冨永純次 塚田堂鬼 祖父江洋子 南雲勝志
●YMD鋳物シリーズ ◎五十嵐威暢 川上元美 井戸真伸 船田浩
●椅子GETSUEN ◎梅田正徳 三原昌平
●カメラO-Product ◎山中俊治 坂井直樹 坂口善英
●車椅子CARNA ◎川崎和男 蛯名紀之 荒井利春 吉田茂雄
●キッチンタイマーCANO ◎川崎和男 坂野博行
●C&F Designの釣具 ◎米ノ井公夫 田中信吉 羽田久嗣
●ボーンチャイナ照明器具 ◎落合勉 小松誠 森正洋 藤塚光政
●意匠二次元半の食器 ◎富田一彦 萩原修 長谷川武雄 三浦秀彦
●空想生活 ◎西山浩平/川崎和男対談 黒川雅之 三浦秀彦
●電話機ミューテック ◎岩崎一郎 岩井庸之介 羽田久嗣
●アーチ型照明 ◎玉井俊二 荻野克彦 三原昌平
●光るステッキ ◎石井尚美 三原昌平 菅原香織
●AKARIシリーズ ◎イサム・ノグチ 尾関秀太郎 本澤和雄 落合勉 面出薫
●G型醤油差し ◎森正洋 栄木正敏 小松誠 富田一彦 三原昌平
●ホンダ・スーパーカブ ◎本田宗一郎 坂口善英 三原昌平
●デジタル時計キャスロン ◎Qデザイナーズ 宮本襄 三原昌平
●食器Adam & Eve ◎富田敏夫 小松誠 栄木正敏
●照明器具サツールノ ◎本澤和雄 面出薫 落合勉
●木製カトラリー ◎安間邦昭 藤本よしはる 金昌郁 島添昭義
●「生きのびるためのデザイン」◎V・パパネック 益田文和
●リバーライトのPAN ◎Taylor & Ng+堀江光 岡山晄生 三原昌平
●スリーライン・ホテル用品 ◎三原昌平 岩島徳 影山和則
●精密日用木工品 ◎丹野則雄 星幸一 島添昭義 Leif Burman
●タケフナイフビレッジの包丁 ◎川崎和男 加茂勝康 関康子 松田良一
●「メビウスの卵」遊具 ◎加藤治男 木村たけし 高見沢邦郎 三澤純子
●木製子供椅子 ◎佐々木敏光 川上元美 井藤隆志 岡田贊三
●電気エアーポット ◎マリオ・ペベリーニ 三浦英夫 清水克明 川崎哲夫
●シライデザインのバッグ ◎白井要一 影山和則 宮島慎吾 黒田高弘
●南部鉄器・釜定 ◎宮伸穂 町田俊一 永井敬二 相川繁隆
●9坪(スミレ・アオイ)ハウス◎小泉誠 岡崎泰之 萩原修 影山和則
●「Without Thought」 ◎深澤直人 河島隆司 萩原修
●液晶TV「AQUOS」 ◎喜多俊之 西野正穀
●カドケシ ◎神原秀夫+コクヨ
●キングファイル ◎平野拓夫 デザインニュース(186号)より転載
●ブシの漆家具 ◎安達譲治 川上元美
●AOKIのメタルワーク ◎青木秀憲 宮脇檀 倉俣史朗 柳宗理
●「JAPAN INTERIOR DESIGN」誌 ◎鼎談 黒川雅之 多木浩二 豊口協
●日産パイクカー ◎坂井直樹 清水潤
●ユニバーサルデザイン ◎中川聡 加藤裕明 長谷川尚彦
●漆ネオツガル ◎三原昌平 久保猶司
●アルミ鋳物AQUARUM ◎澄川伸一 関康子 影山和則 萩原修
●レイモンド・ローウィ ◎豊口協
●美濃和紙カミノシゴト ◎佐藤眞富 川口とし子 萩原修
●内田邦夫の陶磁器 ◎内田邦太郎
●キッコーマン醤油差し ◎GKインダストリアルデザイン研究所 村井大三郎
●ストリートファニチャー ◎GKインダストリアルデザイン研究所 田仲一雄 影山和則
編集協力=森山和彦 株式会社アクシス 学習研究社 鹿島出版会 美術出版社 東京国立近代美術館
東京藝術大学 神奈川県立近代美術館 東京造形大学 武蔵野美術大学
日本デザインコミッティー 日本デザイン振興会 リビングデザインセンターOZONE
編集・総監修−三原昌平 DTP&エディトリアルデザイン−高橋正之 マークデザイン−松永真
PDの思想展−後援・リビングデザインセンターOZONE
その後のご報告
●出版社ラトルズから一切の報告がありません。
●徳に販売部数については皆目分からない状態です。
●もちろん、印税などの報酬は一銭も受け取っていません。
2001年、東京・新宿のOZONE(リビングデザインセンター)リビングデザインギャラリー
にて「プロダクトデザインの思想展」が開催され、展示されたものを解説した図録を用意しました。
これが大変に好評だったため翌年の「プロダクトデザインの提案展」を挟んで合計3回開催され、
同ギャラリーの担当者を介して書籍としてVol.1から3まで出版されました。出版社は株式会
社ラトルズです。
本のスタイルは三原昌平が選んだ製品(試作品を含む)を当事者、または関係の近い方に主文を書
いていただき、さらに第三者(約2名)が解説を加えるという構想で、出来るだけ客観性を持たせ
ようとするものでした。従って、毎回50名近い方々に無償でご寄稿いただいた形になり、快く引
き受けていただいた事にここで改めて感謝申し上げたいと思います。
あれから12年が経過し、松岡正剛さんが書評として「プロダクトデザインの思想」を取り上げて
いただき、限られた範囲ではありますが、そのことをご寄稿いただいた方々にお知らせしたところ
私の編集、展示会監修行為が無償だったことを「知らなかった」と伝えられました。
会場費は企画が通れば無料ですが、展示什器やDM印刷費などの諸費用、そして印刷データについ
ては高橋正之さんのボランティアによっていました。機会あるこどとに伝えていたつもりではあり
ますが、全体が趣旨を理解した上での好意によって成り立ったいるイペントでしたから、少し考え
が甘かったと反省しています。
しかし、よく考えると出版社から販売部数などの報告は一度もありませんでした。これは異様では
ないでしょうか。
逆に、2014年に「在庫を有償で引き取ってくれないか」と打診がありました。断りましたが、
その際に印税等の支払いは近々に精算したい旨の話があり、その報告を待っていましたが、話はそ
のままでした。
そして2018年の9月、問い合わせの文書を郵送しましたが回答がなく、11月16日に代表者
の黒田さんに電話で事情を説明したところ、「分かりました、その事でしたら回答します」との返
事でしたが、それから2ヶ月以上も経過したものの、何の連絡もありません。
本社が移転していたことも知らされず、全てに渡って誠意どころか、出版社としての基本的な能力
が欠如しているとしか思えない対応です。
ご協力いただいた方々に対するご報告と、これから出版を計画されている著者の皆さんに、少しで
も参考になればと考え、ホームページへの掲載に踏み切りました。どうぞ、主旨をご理解の上、ご
判断いただければ幸いです。
つづく
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